静謐の海に滾(たぎ)ろうという
夢を幾度も見る
しかし豊穣のコンテクストは
夢ではなく 他者の中に在る
幻影を夢の中へ仕舞いこみ
無為の均衡を目指す時か
SERVICE ABOVE
THE SELF
超我の奉仕
石膚が 光りを湛えて耀いている
木々の緑が 日溜まりに包まれて
明るく揺らいでいる
陽射しが 満ち溢れているのだろう
北の空 空の木々
光りに満ちた 北の世界
木々の緑の中を 多くの鳥が
ジグザグに飛び狂っている
身軽になった 濃色の服を着た
子ども達も 土の上を
ジグザグに動き回っている
もし永遠を 見付けるのなら
この美しさが満ちた
豊穣の時なのだろう
One Day in April