水面の輝きに 尚更
静謐の海を滾(たぎ)ろう
教会の鐘楼が 丘の街の
中心に見えている
積み荷は黄金か 象牙か
其れとも砂山か
彼の地は既に見えている
歓喜の唱の中、セイリングは
後一ヶ月で終わる
SERVICE ABOVE
THE SELF
超我の奉仕
何時しか 気付けば 世界が
全く変わっていた
其処には 何時か見た事のある
圧倒的な耀きの現出があった
この豊かな陰影は 何処から
来るのか 混沌であるが
故の豊かさは 何処かに
秩序があるに違いない
明るい刹那の光りの中に 豊かな
陰翳とは 耀き溢れる事だ
木々の緑が 見渡す限りの世界に
軽やかに揺れ動いている
絶える事のない微動 耀きと濃淡
シェードとシャドウの 絶える事の
ない繰り返し 美しさとは 光りが
其の全てを決している
幾羽もの白褐色の鳥が 次から
次へと 右から左へと
其の耀く豊かな陰翳の中を
飛び去って行く
もう還る事はない 推し量る
事の無い沈黙
主よ 貴方を愛する為の力を
私にお与えください
兵士の祈りが 永遠に続く
One Day in June