日々身繕(つくろ)いを見計っても
見え得る物はほんの僅か
大きく将来を見渡しても
選択事は狭く 寛容の心にも
埋没の危機が潜んでいる
切磋琢磨 省みる
四ヶ月目が始まる
SERVICE ABOVE
THE SELF
超我の奉仕
雨が降り頻(しき)る 木々の緑が
たおやかに 頭を垂れている
地面の跳ね上がりから
強い雨脚が 窺がえる
無数の雨筋が 緑の世界を
グレートーンの陰影に変えている
無気味なぐらい 風が無い
木々の空に 動くものは
何も無い 木々の緑だけが
自らの重みに 揺れているだけだ
不在とは絶対なのだ
そして絶対とは不在なのだ
One Day in October